大人こそ絵本を

イベントのお知らせ

「絵本というものは、読む人の年齢や人生経験に応じて、深い語り掛けをしてくる不思議な可能性を秘めている。」(柳田邦男『生きる力、絵本の力』あとがきより)
柳田さんは、ノンフィクション作家として、事故や災害、終末期医療など、生死に関わる問題を追いかけてきました。こうした取材活動に加え、絵本の翻訳をする中で、絵本の力に気づき、講演やエッセーで「今、大人こそ絵本を」、「絵本は人生に三度」と呼びかけています。
あなたも、絵本を手に取ってみませんか!
図書館には子どもの本のコーナーがあって、いつでも絵本を手に取ることができます。
「ほっこりした」「じーんときた」等、あなたの心に残った絵本を紹介してください!

応募先メールアドレス kabu@taharahiroba.jp

例えば、

『かにむかし』
木下順二/文 清水崑/絵 岩波書店
昔話・方言が入った語り口調が、人々を素直にさせてくれると思う。
くり、ハチ、牛のふん、はぜぼう、石うすらがカニの子どもたちが、親ガニの猿へのあだうちを助ける旅に加わり、その度に繰り返しのトーンが微笑ましい。
声に出して語ってみると、とても調子が良い。
さらにただただ純粋に「あだうち」が展開されて行く。
そして悪さをした猿がさんざんな目にあって、助っ人の善意が報われるという結末になる。
なんかとぼけた様子の猿さえも、ただの食いしん坊の子供に思えてしまう。 (かに子)

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